永代供養の管理費を滞納したらどうなる?
永代供養を選ぶ人は増えていますが、通常の供養とは費用の面でも違いがあるというのをご存知でしょうか。たとえばその一つが管理費に関することで、通常墓地に故人を埋葬して管理してもらう場合は、その施設のほうに管理費を払う必要があります。もし滞納したらどうなるのか見ておきましょう。
永代供養とその場合の管理費の関係
墓地を利用する場合、その墓地を管理してもらうために費用が発生しますが、その費用のことを管理費と呼びます。とはいえ、永代供養自体は従来の先祖代々のお墓とは違い、遺族がその後のお墓の管理をしなくても良いように供養を寺院や霊園に依頼するものです。
だから、管理は全て寺院や霊園に一括する形となっており、定期的に遺族が墓参りとか法要とかをする必要はありません。もちろんこれらはしてはいけない、する必要はないというわけではなく、供養したいのであればいつでもお参りに行くことができるようになっています。また、永代供養は基本的にお墓を作る必要はなく、納骨堂を利用して遺骨を管理してもらうことになります。
永代供養をしてもらうときの管理費
永代供養は納骨堂などを利用して遺骨を管理してもらうことになりますが、もちろんその場所を維持するためにはある程度のお金が必要です。清掃、修理、照明設備の充実など、維持管理には結構費用がかかってしまうことは少なくありません。したがって管理費を払う必要は出てくるのですが、この場合は永代供養料を一括で払うときに、管理費も一括で払う形が一般的です。
だから、利用者の側が何度も支払いをする必要はないというルールになっている場合が多いので、管理費を滞納してしまう心配はかなり少ないと言って良いでしょう。だいたい供養は33回忌までとか50回忌までと期間が区切られているので、その間の管理費を一括で払うことになりますが、初期費用として払う場合が多くなっています。
とはいえ、永代供養の内容はその施設によっても大きく違っており、契約期間が決まっていたとしても、毎年費用を払わなければならないところもあります。だから、選んだ施設によって払う必要があるかどうかが変わってくるので、その点を十分理解しておくと良いでしょう。
ちなみに、払う必要がある施設の場合は、親族が存命の間は払わなければならないとなっているところが多く、その場合は毎年払うことになります。一括でも費用を徴収することはできますが、こうして親族とつながりを持っておくことによって、故人が無縁仏になってしまうのを避けるのが目的です。
もしも滞納してしまったらどうなるか
基本的には永代供養の場合は管理費が不要となっていることも多いのですが、中には毎年とか毎月とかその費用を払わなければならないところもあります。とはいえ、長期にわたって払い続けていく場合、どうしても払えないという状態に陥ってしまう可能性もないわけではありません。
このようにもしその費用が払えない、つまり滞納してしまった状態になった場合には撤去の対象となってしまうことがあるので、十分気をつけましょう。もちろん滞納が起きたらすぐに撤去となってしまうのではなく、まずは遺族に連絡が行き、払ってもらうように催促されます。
永代供養の場合、基本的には管理費は費用を払うときに一括で払う形となっている場合が多いので、その後何度も請求されることは少なくなっています。しかし施設によって管理の形は違っているだけでなく、親族とのつながりを残すという目的から管理費を払い続ける必要があるところもあります。この場合にもし滞納してしまうと、最初は支払いの連絡が来ますが、その状態で放置してしまうと撤去の対象とみなされてしまうことがあります。